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『徳川制度(上)』(2014)は読ませる

『徳川制度(上)』(加藤貴校注、岩波文庫、2014年)を読む。一般書である。 明治25年から26年に『朝野新聞』に連載された記事「徳川制度」等が元になっている。すでに四半世紀を過ぎ、江戸は遠くなっていたのか。 『徳川制度』は三巻からなり、上...
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洛中洛外図は謎解きに満ちている

瀬田勝哉『[増補]洛中洛外の群像』平凡社ライブラリー、2009年を江戸東京博物館の特別展『大江戸と洛中』を観て、図録と一緒に買い求めた。 いつもなら解説から読むのであるが、最初の「馬二題」を読んでから、あとがき、解説と読む。内山直三氏への手...
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『京大探検部』(2006)はOBの寄稿本

京大探検者の会編『京大探検部【1956-2006】』新樹社、2006年 京大探検部のOBで組織される京大探検者の会が京大探検部の創設50周年を記念して2006年に出版したもの。 海外渡航制限が撤廃される1964年まで、学生の海外渡航は難しか...
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谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その3)

谷沢永一氏の『本はこうして選ぶ買う』(東洋経済新報社、2004年)の読み直しも三日目になった。渡部昇一先生の言うとおり知的生産技術が害となっているからであろう。しかし、だからといってこの本を取り上げる以上、書かざるをえない。 図書館 「図書...
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谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その2)

谷沢永一氏の『本はこうして選ぶ買う』(東洋経済新報社、2004年)の読み直しも二日目になった。ちちとして進まないのは、このような雑文を記録しているためである。知的生活には程遠い。 さて、論争対立から面白い本を探すことを述べたあとで、著者は、...
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谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その1)

この間の図書整理で出てきた『書物耽溺』の威力は凄くて、一月で10万円も処置の難しい古書を買ってしまった。本棚に入らない大きさだったり、文庫サイズだったりするので、もう一段の図書整理が必要だ。文庫本専用の本棚を事務所と同様に導入することを関係...
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『バースト!』(2012)

本の山が崩れたときにアルバート・ラズロ・バラバシ著『バースト! 人間行動を支配するパターン』(NHN出版、2012)が出て来た。このところの私のツイートが突然増える(バーストする)理由が書いてあったのだが、アンディ・ウォーホル氏の記述に目が...
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『形の発見』(2013)

「琴ならし」の話(天心の『茶の本』の大塚パラフレーズ)は読むことの本質を問うもので面白い。大塚久雄氏のゼミナールに著者が聴講を許された時の開講の話が昨日のことのように話される。 仙人が献上した琴を誰も鳴らせることができないなか、伯牙という乞...
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『日本書紀の謎を解く』(1999)

森博達著『日本書紀の謎を解く』(中公新書、1999)では、音韻学と語用により、従来の頻出語等による形態分析の限界を超えて日本書紀の成立順と述作者の推定をしています。 音韻学と語用の指摘は煩瑣ですが(普通は飽きると思いますが)、個々の事例なの...
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『人間の限界』(1975)

霜山徳爾『人間の限界』岩波新書、1975年、1976年第7刷 臨床心理学者の霜山徳爾氏の「人間性」に関するエッセイです。 味わうという言葉が単に生理学的な意味だけではなく、「甘露」、「辛酸」、「苦渋」などの言葉と結びつき、人間らしくなるのは...