2024年08月購入図書(その13)

書籍目録

葉月も終わりに向かって朝晩は少し過ごしやすくなる。

(購入後記)

山括弧塾で講義があるので、青山拓央氏(1975年生まれ)がどのような感じなのか入門書で確かめるために購入した。入不二基義氏は講座を申し込んでからちくま新書を読んでいるので、手順前後しないほうがよいと思った。

「わかっている」を「できる」にするというキャッチコピーに惹かれた。中学生レベルの英語は読めても使いこなせていない。10頁の例文を英語にすることはできたが、英作文してから口に出しているので瞬時からはほど遠い。最後に「私自身の瞬間英作文回路獲得体験」が書いてあり、「頭の中で英作文をしないと英語のセンテンスが作れない」という著者のスタート時点の悩みに同感した。英語で質問する時も、書いてからでないとできなかったことを思い出した。英語は読めて聞ければよいという生活をしてきたので、英会話スクールに通ったこともないので話す力はほとんどない。790文を使って中学校レベルの文法を使って口から出す訓練がどこまで続くかわからないけれども(今までやったことがない。)、この方法が効果があるなら初級フランス語に応用しようと思うが、賛否両論を見ていくと、文法事項に抜けがあったり語彙力が足りない初級中級レベルには効果があるが、上級者は日本語を英語に翻訳する状態から抜け出せなくなるおそれがあるという。著者の「私自身の瞬間英作文回路獲得体験」を読む限り、読む、聴く能力は上級者であった著者が話すことができなかったのは、「わかっている」を「できる」にする適当な訓練をしてこなかっただけだと思う。語彙は知っていても使える文型やコロケーションが瞬時に口を突いて出てこないと使えない。語彙も瞬間に日本語が出てくる状態でなければ覚えたことにならない。慣れてくれば日本語に翻訳することなくわかっている状態になっている。Appleを林檎にいちいち訳して考えたりしない。イメージが浮かんでいるだけである。言語はスキーマを獲得できなければ使いこなせないというのが原理である。

【思想】

青山拓央『哲学の問い』ちくま新書、2024年

【言語】

森沢洋介『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』ベレ出版、2006年、2024年第72刷

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