4月卯月の日々を送る。
(購入後記)
小川幸司・成田龍一編『シリーズ歴史総合を学ぶ①世界史の考え方』(岩波新書、2022年)を読んで、歴史好きではあるが、より図象に興味をもつという私の傾向が見えてきた。単なる、政治、経済史には興味をもっていなかった。Kit Katのラッピング・ペーパーの色が青かった時代とかいうのを読むのがいいのだ。そう、絵解きが好きなのである。残す本が見えてきた。要らんものは要らん。
【歴史】
武田尚子『チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』中公新書、2010年、2020年11版
産業革命による工業化はチョコレートについてもいち早く大量生産をイギリスにもたらした。日本は飲料水の自販機が街に置かれているが、イギリスはチョコレートの自販機が置かれているという(私は見たことがないが)。労働者達は午後の休憩時にチョコレートをかじって血糖値を上げて仕事に励んだことだろう。
1935年に「キットカット」を開発したロウントリー社の資料を研究する都市社会学・地域社会学を専門とする著者から、二十世紀イギリスの福祉国家形成に影響を与えたというシーボーム・ロウントリーの資料を読む喜びが伝わってくる。
私が知っている「キットカット」は1988年にネスレがロウントリー社の株式を引き継いだので、ネスレのパッケージである。Rowntree’sのパッケージ(紙屑)があればお宝かもしれない。
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