2019-09

読書時間

『東京の昔』(1976)

吉田健一『東京の昔』中公文庫、1976年 解説で入江隆則氏が「さて、「東京の昔」という作品は、冒頭の第一行目に書かれている通り、主人公が「本郷信楽町に住んでいた頃の話」で、内容から考えるとたぶん昭和の初期から昭和十年代の前半ぐらいの時期を思...
読書時間

『覇王 信長の海 琵琶湖』(2019)

中井均,太田浩司・松下浩・東幸代『覇王 信長の海 琵琶湖』洋泉社歴史新書、2019年 通勤読書で読み終える。10頁でヘタれることもあり、なかなか読み進まなかった。 本書は琵琶湖を掌握した信長の話が中心で、安土城についての理解が深まった。信長...
読書時間

『第2言語習得のメカニズム』(2003)

ロッド・エリス、牧野髙吉訳『第2言語習得のメカニズム』ちくま学芸文庫、2003年 書誌情報 Rod Ellis, Second Language Acquisition , Oxford University Press, 1997. をち...
読書時間

『五木寛之の金沢散歩』(2015)

五木寛之『五木寛之の金沢散歩』講談社、2015年 五木寛之氏が金沢に住んでいた若い頃のことや、その後に訪れた日々のことが綴られている。彼が編集や制作の仕事をやめて、金沢へ移り、小説家として再生していくところがいい。 昔だけでなく、近頃のこと...
断片記憶

祭り太鼓の音を聴きながら

部屋はいつのまにか怠惰の気に蝕まれてしまい心なしか落ち着かなくなってきた。本が積み上ることの圧迫感が、読み終わらぬことを責め続ける。本を読めば無知の領域が拡大するので、終わりということはない。人生は資源無限大の気持ちで生きてもよいが、資源を...
旅の時間

あうん堂本舗再訪

泉鏡花記念館から、「くらがり坂」ではなく五木寛之氏が命名した「あかり坂」(以前は名なし坂)を下りて浅野川の中の橋を渡って、迷わずにあうん堂本舗を見つけた。金沢は歩くに限る。何度も来たわけではないのに、イメージが残っていた。 奥様に喫茶利用で...
読書時間

『五木寛之の新金沢小景』(2005)

五木寛之監修、テレビ金沢編『五木寛之の新金沢小景』北國新聞社出版局、2005年、2006年第2版第1刷 金沢文芸館の3階で金沢に関する本棚を見上げたら、井上雪氏の本が見えた。懐かしい金沢の本の背表紙を眺めてから、泉鏡花文学賞のコーナーへ行っ...
散歩時間

Dramatic TOKYO 2019

坂田直さんの写真展も今年で3年目、神田神保町のSPINORさんがある2階へ狭い階段を上がる。 キャンバス生地に焼かれた風景が懐かしさを感じさせる。 坂田直 Dramatic TOKYO 2019 写真展 2019年9月9日(月)〜14日(土...
四都手帖

四都手帖2019年10月【編集中】

2019年10月の私的な愉しみと記憶 十月は神無月という。花街は踊りの季節だ。 【古都】 開館記念 福美コレクション展 福田美術館 2019年10月1日(火)〜2020年1月13日(月) 特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美 ...
東都手帖

東都手帖2019年10月【編集中】

2019年10月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 神無月から秋も深まる。 御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」東京国立博物館 2019年10月14日(月)~ 11月24日(日) 特別展 茶の湯の名碗「高麗茶碗」三井記念...