2018年10月購入図書
10月27日から読書週間が始まる。
(購入後記)
この手の言葉に惹かれて彷徨う読書人の一人として、いつだってより良い方法を模索しているのだ。しかし、自分に合わない方法は長続きしない。私の場合、飽き易い性格のため、何事も成功は期待できない。それでも、好奇心が刺激されることではある。
上野千鶴子氏の『情報生産者になる』は知的生産の技術に関心のある私としては無視し得ない。もっとも、上野氏の他の著作には興味はない。
谷川多佳子氏の訳したデカルトの『方法序説』を読んだあと、他の岩波現代文庫の精読シリーズと同じかと思って買ってきたのだが、これは、講演を基にした分かりやすいガイドであった。
大学の教員を定年退職した著者はどこまで制約なく語れるというのであろうか。私のブログでも制約があり、書きたいことは私家版に書くことにしている。お茶屋とか料亭での話は表へ出せないし、男女の話も書けない。本に付いてもあからさまな批判はしていない。というか値しないものは載せていない。出版に伴う制約というものは免れないのではないかと疑うのは健全な批判精神だと思う。
京都モーニング事情を愉しみにしているものとしては、モーニングの話となれば買わざるを得ない。しかし、この本の取材に10年かかっているとは。
『パイドロス』は小林秀雄の講演CDを聴いて、読みたくなった。そして、前田英樹氏の『愛読の方法』を読んで、納得して購入した。
【思想】
谷川多佳子『デカルト『方法序説』を読む』岩波現代文庫、2014年、2017年第2刷
プラトン、藤沢令夫訳『パイドロス』岩波文庫、1967年、2016年第63刷
【知】
上野千鶴子『情報生産者になる』ちくま新書、2018年
前田英樹『愛読の方法』ちくま新書、2018年
【京都】
大貫まひろ編『気になる京都4 あの店・あの場所』風の駅・風の駅文庫、2018年
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