本にすることのプロセス(その5)

断片記憶

後書(案)を書き始める

鍋さんから、書いたものを読者が読んで、わかりやすくなるものを書いた方がよいとの助言を受けたので、後記を書いてみた。

「ますだの記憶」について(後記)

先斗町の「ますだ」は、京都市中京区先斗町四条上ル下樵木町二〇二にある居酒屋である。太田和彦著『居酒屋百名山』(新潮社、二〇一〇年、新潮文庫、二〇一三年)では、「ますだ」と紹介されている。先達に倣い「ますだ」で表記を統一する。

仕事以外で京都に行き始めたのは二〇〇五年からになるが、当時はノートに京都手帖を書いていたので、記録は割と確かであるが、今になって直しを入れようにも記憶は失われているので、そのままとし、補足した方がわかりやすくなることは注釈を入れることにした。

「ますだ」へ通うようになったのは、二〇〇八年六月からで、二〇一〇年一月くらいまでが記録に残っている。野田先生が大学を定年で辞めて、「ますだ」も卒業なされたので、祇園の店か、お茶屋で一緒になるくらいになった。

当時の呼称で登場人物を扱うことにした。献立も正確な名称ではないかもしれないし、聞き違いがあるかもしれない。その後、食材の入手困難により失われてしまったものもある。淡々と献立を並べている中で季節を感じてもらえれば幸いである。

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