本にすることプロセス(その1)

断片記憶

このプロジェクトはのんびりのようなのである。

まず、打ち合わせを天眞庵でする。その日はLe Petit Parisienが臨時休業だったのと、私も午後からカラオケの約束があったので昼飯の時間にしてもらった。

まず、本の外観を決める。

Le Petit Parisienのオーナーさんより借りてきた齋藤昌三本(元は研究所から持っていた本だけれども)は菊版であるが幅が長いものだった。私の持参した吉田健一の本はA5版で箱付きであるが、鍋さんは箱屋さんはもうないという。

簡易な機械製本にするか?

上製本と並製本をつくるのか?

フォントをどうするか?

漢字と仮名のバランスをみて美しい配置を決める?

サンプルを基に版組をしてバランスを確認するという。

紙質は重要であるが、紙を選んでも製造してなかったりするという。

ディスプレイで見た色は紙質の違いにより印刷すると同じ色にはならないなどデジタルをアナログ化するときに注意すべき内容であった。

上製本は布張りにするので、『装釘織物 新日本の色』をお借りして候補を選んで夢想してみることになった。

新日本の色

『新日本の色』

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