古都を旅する

大神神社

週刊新潮の「とっておき私の奈良」作家の島村菜津さんの1回目は「大神神社」だった。島村氏はイタリア美術史がご専門とかきいている。むしろ、スローフードの方で有名になったと思う。プラス1はフレンチの「ル・ベンケイ」だった。桜井から近鉄郡山まで決し...
ひととき

64「京都会議の夜」千宗室

ひととき 2015年2月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「京都会議の夜」だった。1月の第4週末は日本青年会議所(JC)で賑やかだ。家元もJCだったという。今はシニアクラブの一人として関わっている。私の行く家はJCと関わりがないので静かに...
読書時間

『叡智』(1935)

ポオル・ヴェルレエヌ、河上徹太郎譯『叡智』芝書店、1935年 新潮文庫版に1959年になったが、そちらは持っていない。 跋に河上徹太郎が「私が如何なる讀書によっても救われなかった魂の荒寥を唯此の一巻によって醫すことが出來た」と書いてある。 ...
断片記憶

『北岳・甲斐駒と黒部の岩場』(1981)

岡田昇『北岳・甲斐駒と黒部の岩場』山と渓谷社、1981年 掃除していたらキャノンフォトサークルの下から出てきた。2002年1月に奥穂高岳で行方不明になった岡田昇氏が見つかったという話は聞いていない。 1980年7月から10月にかけて著者が登...
読書時間

『高野切第一種』(1993)

渡邊隆男『日本名筆選1 高野切第一種 伝紀貫之筆』二玄社、1993年、2014年2版(増補)第9刷 書はやらないのであるが、このところ古典の読み直しの本を読むことで、書と言葉の関係を意識するようになった。古文を読むためではなく古典を読むため...
読書時間

『ひらがなの美学』(2007)

石川九楊『ひらがなの美学』新潮社、2007年、2012年第2刷 小松英雄『丁寧に読む古典』(笠間書院、2008年)に『ひらがなの美学』の石川九楊氏との「ひらがな対談」を読めとあったので買い求める。とんぼの本のシリーズは薄い割には内容が濃い。...
読書時間

『古典再入門』(2006)

小松英雄『古典再入門』笠間書院、2006年、2010年再版 初歩の人達も読める専門書 どうにもやばい、古文は読む気しなくなる。ちゃんと古典が読みたくなる。土左日記は通説のようにはもはや読めない。女文字と女性になってではえらい違う。女性からの...
散歩時間

すみだ郷土文化資料館

すみだ郷土文化資料館の2階で「和歌と紀行文に描かれた隅田川」が面白かった。万葉集の弁基の歌に「亦打山(まつちやま)夕越行きて廬前(いほざき)の角田河原(すみたかはら)に独りかも寝む」とあるが、浅草の待乳山でも隅田川でもなく、和歌山県の橋本あ...
読書時間

『丁寧に読む古典』(2008)

小松英雄『丁寧に読む古典』笠間書院、2008年 高野切で古今集を読んでいくと、仮名文字がテクストと異なるとしかいいようのないのが出てきて困ったことがあった。どうにも読めないのである。今回、小松英雄氏の古今集の解読を読んで納得することができた...
古都を旅する

らく山

週刊新潮の2015年01月22日号の「とっておき私の京都」林家正蔵師匠の4回目は富永町の割烹「らく山」だった。米朝師匠に稽古をつけてもらった話が出ていた。『一文笛』と『除夜の鐘』だという。こういう店でたまには酒を飲みたいと思うが、行きつけの...