断片記憶

万葉集はどう読まれたか

斎藤茂吉『万葉秀歌(下)』岩波新書、1938年、2014年改版102刷そもそも、万葉集の長歌の後に添えられた短歌や反歌を独立した短歌として鑑賞する斎藤茂吉等の方法論に問題は無いのだろうか。短歌として独立したものとして詠んでいないのだから、全...
断片記憶

万葉集を読む意義

斎藤茂吉『万葉秀歌(上)』岩波新書、1938年、2016年改版109刷斎藤茂吉の参照注釈書略表を見ると天台僧の仙覚(1203-1273)の『万葉集抄』が最初で、次は江戸時代の北村季吟(1625-1705)の『万葉拾穂抄』と間が開いていた。万...
旅の時間

師走の古都(その2)

今日は曇りの古都となった。リプトンでモーニングした後、智積院を目指す。養源院の散り紅葉佛像彫刻展を智積院金堂地下ホールで観る。今村九十九師と外弟子の皆さんの佛像彫刻展である。今村九十九師より、多聞天(横綱朝青龍)、広目天(横綱白鵬)のエピソ...
旅の時間

師走の古都

今年の紅葉は平年並みの時期になった。ここ数年が紅葉が遅れていたのである。師走な古都は名残の紅葉となった。永観堂の入口付近の紅葉法然院の紅葉雨月陶齋先生の個展
旅の時間

没後150年 坂本龍馬

宮川禎一「坂本龍馬の生涯と手紙ー時代が龍馬を評価するー」京都国立博物館編『特別展覧会 没後150年 坂本龍馬』読売新聞社、2016年宮川禎一氏の解説を読みながら、展覧会を振り返る。以前にも龍馬の通常展を旧平常展館で見たことがある。今回は手紙...
古都を旅する

相国寺

週刊新潮の「とっておき私の京都」作家の垣根涼介氏の1回目は「相国寺」だった。方丈でご機嫌な垣根涼介氏である。五本指ソックスが見えた。秋の特別拝観は12月15日まで。法堂、方丈、開山堂が公開される。法堂の蟠竜図、いわゆる鳴き龍は狩野光信作であ...
断片記憶

「学んだ気」になること

今月から、本の片付けをやめて、本の区分だけにして、読む時間に充てる。今月は、実学の本が課題図書になっているし、Webラーニングも続けるため、ブログに割ける時間は1時間(ただし、細切れ)くらいしかない。セミナーやらも16回と朝だ夜だと入ってい...
書籍目録

2016年11月購入古書

2016年11月購入古書(購入後記)玉ノ井カフェで加藤楸邨のアンソロジーを買った。神田古本まつりのはここに載せていない。というわけで今月は少なく見せることができたのだろうかと心配していたら、また、買ってしまった。【歴史】影山春樹・村山修一『...
書籍目録

2016年11月購入図書

2016年11月購入図書(購入後記)デザイン思考の本をということでGRITなどを課題図書で購入した。あとは、ついで買いだ。山折先生も12月18日(日)の夕焼け京都塾に行けないので、春の塾までお会いできない。亀田先生の本も4冊めだ。ふざけたタ...
読書時間

『応仁の乱』(2016)その3

呉座勇一『応仁の乱』中公新書、2016年第7章 乱後の室町幕府足利義政は一貫して寺社本所領返還政策をとった。呉座氏は「寺社本所による所領回復の動きは結果的に将軍勢力の寺社本所領への進出を促すことが多い。義政の寺社本所領返還政策は慈善事業では...