ひととき

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57 「長虫」千宗室

ひととき 2014年07月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「長虫」でした。家元だけでなく蛇は苦手ですよ。もちろん長いものが全て苦手というわけではなく、鰻も穴子もお嫌いではないようです。ですが、鱧は旨いとは思ってないらしい。もうすぐ鱧祭、祇...
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56 「托鉢の声」千宗室

ひととき 2014年06月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「托鉢の声」でした。「物心つく前から雲水の姿に接してきた。各寺院の僧堂により托鉢の日は変わる」。家元も子供の頃はそれを知らないでいた。喜捨することの照れ臭さと合掌されることの居心地...
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55 「旅の達人」千宗室

ひととき 2014年05月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「旅の達人」の話でした。 移動が多くなる季節、家元も体調を整えるべく、備品を用意して旅にのぞみます。「本当の旅名人はどんな移動方法でも身一つで馴染み、宿に入ればそこの備品で凡(すべ...
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「この熱き人々」は岩田書院の岩田博社長でした

『ひととき』2014年4月号の「この熱き人々」は岩田書院の岩田博社長でした。 「買う人は同じ分野の研究をしている人で、研究や参考のために必要な本であり、読者は次の著者でもあるわけ。同じ村の人が出した本を同じ村の人が買うということで回っていく...
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54 「町の音」千宗室

ひととき 2014年04月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「町の音」の話でした。LPとCDの違いをアナログとデジタルと論じ、喜怒哀楽はアナログであるという。西陣から旧東陣あたりを散歩中に、町家から笙(しょう)や篳篥(ひちりき)の稽古の音が...
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53「茶店」千宗室

ひととき 2014年03月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「茶店」の話でした。三条と木屋町とが交差する角にあるOという喫茶店には「曜日によって高名なバリスタがいて、五感を潤すコーヒーを飲ませてくれるらしい」。家元も下世話に通じています。 ...
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52「川辺の奇譚」千宗室

ひととき 2014年02月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「川辺の奇譚」というジョギングの時の話でした。コースで人とすれ違ったりする場合、誰もがスピードを上げるし、家元も少しばかり勢いをつけるのは微笑ましい。尺八を吹くために思いっきりスト...
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51「茶花」千宗室

ひととき 2014年01月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「茶花」と茶道の話題でした。椿は強い。芯が通っていると褒めて、正月は曙椿と鶯神楽で春よ来いとい趣向。稽古は「目的に向かって心を"空"の状態に戻そうとする訓練」と締める。
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50「左党と砂糖」千宗室

ひととき 2013年12月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「左党と砂糖」でした。家元は辛党だが、なぜか「パイ」がお好みです。 しかし、「洒落こけている。ふわっとしてしっとりして、さっくり甘い」のはお好きでないようです。ずっしりと重たいパイ...
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49「夜のおまじない」千宗室

ひととき 2013年11月号の千宗室氏の京都の路地まわり道「夜のおまじない」でした。例によって、秋の夕暮れ時の美しい描写のあと、30年ほど前にもらった爪切りの話になった。「ツルカメツルカメ」と呟きながら、家元が薄暮に爪を切りたくなるのがおか...