ひととき

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67「軒菖蒲」千宗室

ひととき 2015年5月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「軒菖蒲」だった。鯉幟の思い出を披露したあと、軒菖蒲を上げる話になる。オーバースローで投げるのだが、庇から少し先が覗く程度が理想だが、摺ってしまいなかなか難しいという。梯子まで出し...
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66 「M軒」千宗室

ひととき 2015年4月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「M軒」だった。京都のフランス料理店といえば四条にあった頃からM軒である。家元が高島屋の手前で信号待ちしていたときの感想である。相変わらず散歩の範囲は狭いようだ。 今は花街に合わせ...
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65 「釘を拾う」千宗室

ひととき 2015年3月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「釘を拾う」だった。鴨川へジョギングするために向かう途中の寺で足場の撤去したあとに釘が残っていないか、万が一を考えて翌朝点検している旧知の葬儀屋さんを見掛ける話だ。「まだ熟し切って...
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64「京都会議の夜」千宗室

ひととき 2015年2月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「京都会議の夜」だった。1月の第4週末は日本青年会議所(JC)で賑やかだ。家元もJCだったという。今はシニアクラブの一人として関わっている。私の行く家はJCと関わりがないので静かに...
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63 「ロレンスの瞳」千宗室

ひととき 2015年1月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「ロレンスの瞳」だった。四条河原町の裏手にあった京都パレスで観た「アラビアのロレンス」の話だった。「侘びとか寂びについて考えるとき。私の心はこの映画に向かうことがある」という。もう...
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62「カズちゃんと自転車」千宗室

ひととき 2014年12月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「カズちゃんと自転車」だった。どうしたんだろう家元がまた店屋のことを書いている。名前は出せないけど、鮨屋さんに対して潔いと言っているのだ。鴨川の近くで6人で一杯の店だという。
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61「竹藪から」千宗室

ひととき 2014年11月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「竹藪から」だった。敷地の西側にある竹藪に、子供の頃に繰り返し夢に見た竹藪の先に繋がる景色が、宮崎駿の『千と千尋の神隠し」の風景に似ていたという。「洛北には竹藪が少なくない。その...
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60 「話の心得」千宗室

ひととき 2014年10月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「話の心得」でした。京都人は無愛想に見えるらしい。親しさはあってもずけずけしたところがないのは、無愛想に見える京都人の根っ子が気配りの塊だからだ。 近頃は自分のことを語るのを厭わ...
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59 「タダシ君の腕前」千宗室

ひととき 2014年09月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「タダシ君の腕前」でした。 家元が祇園南の間口一間の元お茶屋を手直しした創作イタリアンの料理人の見たこともない料理の絵について書いています。絵にインスパイアされた料理を味わうことは...
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58 「立秋から処暑へ」千宗室

ひととき 2014年08月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「立秋から処暑へ」でした。二十四節気が定められたときから現在は時差が生じてしまった。立秋は「秋に向けての心構えをする時期が来たとの回覧板」であり、処暑は「今年の夏もそのほとんどが通...