土に還るもの

断片記憶

会津で自然農法を大規模に行なっている宇野宏泰氏の話を聴く機会があった。農家的には中規模農業経営であるが、20haを有機農法で行なっているのはただ事ではない。

藤井一至氏の『土と生命の4億年史 土と進化の謎に迫る』(BLUE BACKS、2024年)を読んで、私たちの身体(からだ)は土からできていることを実感したが、その土が農薬と化学肥料で失われていくというのは怖い話であった。

人手不足は農業インフラである農道や用水路の維持にも支障が出てくる。雑草を刈る人手がないために除草剤を撒いたところはまるで枯葉剤により裸になったベトナムの林を思い出させた。そばの水田に影響がないわけはない。

宇野宏泰氏はその土づくりを0次産業として創造しようとしている。見学会が企画されれば見に行きたいものだ。

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