『織田信忠 ーー天下人の嫡男』(2019)

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和田裕弘『織田信忠 ーー天下人の嫡男』中公新書、2019年

織田信忠は天正十年(1582)に本能寺の変で二条御新造で自害したときに、二十六歳といわれている。若くして亡くなったのであまり知られていないが、信長の嫡男で、天下人の後継者であった。

京都の東山に大雲院という浄土宗系の寺院がある。祇園閣という祇園祭の鉾のような建物がある。信忠の法名は「仙巌」、「大雲院」と号した。菩提寺の大雲院は信忠の法名に因んだものである。

河内将芳著『信長が見た戦国京都 城塞に囲まれた異貌の都』(洋泉社歴史新書y、2010年)を読んでいて、本能寺の変で父信長に殉じたことは知っていたが、どのような人物であったか興味があったので読んでみた。

信長が桶狭間の戦いの時に二十八歳であったことを考えれば、信忠は十分な働きをしたものと理解した。武田攻めのとき善光寺如来を甲斐国から美濃に移した理由が分からないが、因縁を感じる。秀吉も死ぬ時に善光寺如来が京都東山から長野へ帰っていった。

#歴史 #中世史

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