2025年2月22日(土)16:00〜
浅草公会堂で日本舞踊協会公演会夜の部を観る。
新邦楽「阿蘭陀万歳」
二人の踊り手の踊りが日本舞踊に見えないのは、阿蘭陀人に扮することからかと思っていたが、新邦楽だった。
古井戸秀夫氏の時間繋ぎの解説で、これから二つは道行であるという。道行とはこの世で添い遂げられない二人が恋の逃避行をした挙句に心中するものである。
地歌「鼠の道行」
吉村奈尾(はつか)と井上葉子(子之助)の鼠の道行は舞が洗練されていた。京舞の吉村流と井上流の共演は楽しみにしていた。
常磐津「双面」
これは歌舞伎そのもので、後半は大いに盛り上がる。そこは歌舞伎の方が道具使いが上手いのであるが、舞踊家はキレのある踊りで息が詰まる。
休憩で、一息入れないと酸欠状態である。
さて、後半。
古井戸秀夫氏の見どころ解説が的確である。手古舞は祭の警護者で梃子の前にいる者から来ている。
長唄「旅」
女流舞踊家5名の素踊り。
東海道五拾三次を行き、京は祇園祭の宵山という趣向。
常磐津「勢獅子」
大喜利は山王祭が舞台である。鳶頭二人に芸者の手古舞が六人が花道を進む先は山王祭で飾られた街並みである。鳶頭の曽我兄弟の夜討ちが、宴会、巻狩りへと時間を遡っていく。手古舞が続き、ボウフラ踊り、手古舞、獅子舞、手古舞、獅子の中からひょっとこが出てきてひょっとこ踊りとなり、最後は手締めでめでたく終演した。
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