ひととき

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54 「町の音」千宗室

ひととき 2014年04月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「町の音」の話でした。LPとCDの違いをアナログとデジタルと論じ、喜怒哀楽はアナログであるという。西陣から旧東陣あたりを散歩中に、町家から笙(しょう)や篳篥(ひちりき)の稽古の音が...
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53「茶店」千宗室

ひととき 2014年03月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「茶店」の話でした。三条と木屋町とが交差する角にあるOという喫茶店には「曜日によって高名なバリスタがいて、五感を潤すコーヒーを飲ませてくれるらしい」。家元も下世話に通じています。 ...
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52「川辺の奇譚」千宗室

ひととき 2014年02月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「川辺の奇譚」というジョギングの時の話でした。コースで人とすれ違ったりする場合、誰もがスピードを上げるし、家元も少しばかり勢いをつけるのは微笑ましい。尺八を吹くために思いっきりスト...
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51「茶花」千宗室

ひととき 2014年01月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「茶花」と茶道の話題でした。椿は強い。芯が通っていると褒めて、正月は曙椿と鶯神楽で春よ来いとい趣向。稽古は「目的に向かって心を"空"の状態に戻そうとする訓練」と締める。
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50「左党と砂糖」千宗室

ひととき 2013年12月号の千宗室氏の京都の路地まわり道は「左党と砂糖」でした。家元は辛党だが、なぜか「パイ」がお好みです。 しかし、「洒落こけている。ふわっとしてしっとりして、さっくり甘い」のはお好きでないようです。ずっしりと重たいパイ...
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49「夜のおまじない」千宗室

ひととき 2013年11月号の千宗室氏の京都の路地まわり道「夜のおまじない」でした。例によって、秋の夕暮れ時の美しい描写のあと、30年ほど前にもらった爪切りの話になった。「ツルカメツルカメ」と呟きながら、家元が薄暮に爪を切りたくなるのがおか...
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48「寺町」千宗室

ひととき 2013年10月号の千宗室氏の京都の路地まわり道「寺町」でした。洋菓子のK堂、F屋の名物浮きあられ、H・Bという中古レコード店の思い出を語ったあと、「私にとっての寺町は歩き慣れた丸太町から御池までである」と家元らしい。 注) K堂...
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47「晴れ、ときどき異界」千宗室

ひととき 2013年09月号の千宗室氏の京都の路地まわり道「晴れ、ときどき異界」は不思議な体験の話が2つでした。ラヴクラフトという怪奇作家を思い出した後、「人が生まれ、齢を重ね、命を終えていく過程で生じた様々な柵は決して解けることがないのだ...