古文読解への筋途

断片記憶
読書猿氏の『独学大全』の語学学習の要諦は学習内容に対する雑音と学習方法についての雑音を排して、時間をかけた分成果が上がると信じることだ。
古文は単語、文法、読解の順でいこうと思う。単語の意味をすらすらと説明できなくなっている自分に気づいたので、まず、単語の復習から始める。次に文法の復習をして語法を押さえてから、構文解釈に進む。他の語学もやっているので、急速には進まないことを覚悟する。
小西甚一の『古文研究法』(ちくま学芸文庫、2015年)を使って「筋途を立てる」ことにする。
小西甚一は3つの系統を関連付けよと仰る。
a.語学的理解
1.語彙
2.語法
b.精神的理解
1.把握
2.批評
a.歴史的理解
1.事項の整理
2.表現との連関
本の構成もその通りになっているので、頭からすればよい。
a.1.語彙は中古的語彙→非中古的語彙(上古、中世、近世)に学習することが効率的であるという。中古的語彙との比較で理解する。時代によって意味や用法が違うためである。標準とすべきは中古ということになる。学参の単語帳も300語レベルと600語レベルがあって、本屋で少し立ち読みしてみた。昔の学習者は昔の参考書がしっくりくるようだったので、『古文研究法』の用語をざっと数えると450語くらいなので、真ん中ということでこれを使うことに決めた。
古文書を扱うための筋途を立てなければならないが、それは、他の古文書入門書によることになる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました