ひととき 2020年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「般若のひと睨み」というタイトルでした。家元の土蔵の扉の上に般若の面が掛けてあるのが子供の頃から恐ろしかったといいます。そして、ランタンを下げて土蔵の地下へ降りたことや二階の梁に頭をぶつけて目から火花が散ったことが回想されます。
土蔵の蔵飾りは漆喰でてきた家紋だったり、龍だったりしたのは見た記憶がありますが、般若の面は記憶にありません。
家元は「西陣で紙屋川から知恵光院まで散歩していると私のところと同じように古びた土蔵が目につく。私はそのどれにも般若の面が掛かっているように見える。それが揃って辻角を睨むところは自警団のようで頼もしい」といいます。
土蔵の蔵飾りを見ながら京都を旅するのも良いものと思いました。
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