銕仙会能楽研究所で開催された市川右若さんの会を観に行きました。銕仙会からは年賀状をいただいていますが、定期公演は宝生能楽堂か観世能楽堂なので南青山の銕仙会能楽研究所には伺ったことがありませんでした。表参道へ行くのも久々のような気がします。二部制で行われた市川右若の会の第一部を観てきました。
1.源氏物語(50分)
今井豊和氏の作、演出で市川右若さんが独り芝居をしました。今時の演出は虫の音や雨音を使うのでした。行灯でライトアップする際は薪能的演出もあって面白いと思いました。能舞台を使う意味もありますね。末摘花の嘆きや源内侍の自慢に笑いを誘われました。
2.葵の上(20分)
谷口宏和氏の振付で生霊となった六条御息所を舞いました。妖しい魅力を笛、三絃、琴が盛り上げていきます。三絃の川瀬露秋さんの地唄に乗って舞い狂うのは能舞台という抽象的な装置だけに不思議な感じがしました。
これが第2回以降も続くことを期待しましょう。
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