2024年06月古書購入

書籍目録

水無月は、水在月ではないかと思うのは今日の感覚で、旧暦の六月は新暦の7月の梅雨明け頃にあたり、田圃に水が無いので水無月となったという話には説得力があります。神無月を神在月と呼ぶ出雲の国の宍道湖では水無月を水在月というのはちょっと羨ましい感覚です。

(購入後記)

甘夏書店にて購入しました。今の私の学力では原本は読めないので、原本現代語訳で読むこととにしました。利根川はおろか荒川や多摩川も知らないのは残念なことです。まずは利根川の歴史を遡ってみたいと思います。本書は安政二年(1855)の序があります。布川の医師赤松宗旦義知によって著されました。布川は現在の茨城県北相馬郡利根町布川です。千葉県側から見ると利根川を挟んで布佐と反対側になります。赤松宗旦は利根川の源流を文殊山としていましたが、安岡章太郎の『利根川・隅田川』(中公文庫、2020年)によれば、大正十五年に大水上山(標高1,850メートル)が源流であることがわかり、昭和二十九年の調査で大水上山の標高1,831メートルの雪渓が水源として確定したとのことです。

【歴史】

赤松宗旦原著、津本信博訳『利根川図志』教育社新書、1980年、1986年新装第1刷

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